定年まで、1年を残す平成26年3月の春休み、妻の父、妻、私の3人で沖縄に行った。父が沖縄に行ったことがなかったからだ。
妻と二人の時に、「文部科学省の在外教育施設シニア派遣教員の受験を考えている」と話した所、「是非受けてみたら」と言われ、背中を押される形で受験を決意する。
平成26年、6月、文部科学省に選考調査票、健康診断書、作文を提出する
(第一次選考)。受験理由は、次のように記入する。
(1)33年間の教職経験と、これまでの人生で培った経験を、在外教育施設の教育活動に最大限に生かすことで、社会の役に立ちたい。
(2)在外での教育の長所を生かして、国際的に活躍できるグローバルな児童・生徒を育ててていくことで、日本社会に貢献したい。
(3)国際交流に長け、スペイン語、ポルトガル語、英語、日本語等の語学に堪能な妻の特性を生かし、二人で協力することで、より充実した教育活動に全力で取り組みたい。
その後、7月上旬に書類選考(第一次選考)の合格通知が来る。
それから、8月21日に文部科学省で「面接」と「WORD・EXCELの実技試験」(第二次選考)がある。
翌年平成27年2月に、第二次選考の結果通知が来る。
(シニア派遣教員の内定)
平成27年12月には、派遣先の連絡があり、平成28年4月から海外の日本人学校へ赴任し、2年間数学の教諭として、日本人の子弟(小学生や中学生)に算数・数学を教える予定である。
定年を過ぎたので、酔生夢死に過ごすことも可能ではあるが、人生は思い出づくりである。一生に一度の人生だから、色んなことにチャレンジしてみたいし、何かの縁で一緒になった妻にも感激を味わって欲しい。
海外の日本企業の駐在員の家族である小学生と中学生は、日本とは違って恵まれない環境での勉強を止むなくされている。そのような児童・生徒に、基礎的・基本的な学力をつけることが私の役目である。そのために、精一杯頑張ろうと思っている。
現在、世界情勢は大変不安定で、色々な場所でテロや事件が相次いで起こっている。そのような状況の中、しっかり考え気をつけて生活をするとともに、「一期一会」の精神で毎日を充実させていきたい。
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