サンパウロ 2年間

 サンパウロ「Sao Paulo」の生活(2016年4月~2018年3月)を綴ります。

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2017年7月24日(月)
「ブラジルの課題 (吉野 亨 氏)」

○ ブラジルの課題1 将来の人口構成と年金問題

  現在は,30歳代が最も多い働き盛りの国で,
  中間所得層は2040年まで徐々に増加。
  消費活動の活発な20代と50代は,2045年まで
  増え続けるので国内市場の拡大が続く。
  それまでに,年金問題を解決する事。

○ ブラジルの課題2 北東部の教育

  北東部は,人口が多いのに主な産業が振るわない。
  北東部の産業の振興と所得増,教育の充実が重要課題。

○ ブラジルの課題3 インフラ開発

  電力ネットワーク,道路網,港湾施設を整備して,
  農業・鉱業の貴重な資源を効率的に輸出して,
  外貨を稼ぎつつ,持続的な環境保護への再投資が必要。

○ ブラジルの課題4 税金の簡素化と負担の低減

  税金は,複雑かつ高負担。
  税金の種類は60,毎週平均約250件の税制改正が行われ,
  企業が税務処理に費やす時間は年間平均2700時間と
  世界最悪レベル。

○ ブラジルの課題5 教育と治安対策

  経済安定化後の課題が教育と治安。
  貧富の差の縮小,治安維持,銃所持禁止,
  警官や教師の待遇改善,教育改善が大きな課題。

 ・低所得対策ボルサ・ファミーリア:
   月一人当たりの所得が140ヘアイス(約4900円)以下の
   家族に対して最低一人32ヘアイス(約1120円)を補助し,
   親の勤労意欲を高めつつ,子供を学校に通わせて
   就学率を上げ,一人あたり70ヘアイス以下の超貧困層
   1600万人を撲滅する対策。

※ 吉野亨
    ブラジルのことがマンガで3時間でわかる本より引用

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