サンパウロ 2年間

 サンパウロ「Sao Paulo」の生活(2016年4月〜2018年3月)を綴ります。

                 NEXT         
2017年3月7日(火)
「サンパウロのバス事情」

 サンパウロの市内各地を,バス路線が網羅し,サンパウロ交通(SPTrans)のバスとサンパウロ州のバスが走っている。バスは,まさに庶民の足であり,小さい子供から,学生,大人,老人まで多くの人が利用をしている。私は,サンパウロ交通のバスを利用している。

 バスの乗り方は,バスの車体の正面に表示される行き先と番号を見て,自分の目的地の方面であれば,手を横にあげる。そうすると,運転手さんが止まってくれる。バス停でなくても,バス停の近くであれば,止まってくれる時もある。遅れてきた人のために何度もドアを開けてくれることは多い。ブラジル人は,こんな所が非常に優しい。

 乗車は,前のドアから乗車し,バスの中央付近に車掌さんがいるので,お金を払う(どこまで行っても,3.8R$,約140円)かICカードを機械にかざすと,カトラッカという羽のようなバーが回るので,それを通って後ろの席に移り,椅子に座る。

 降りる時は,近くにある赤いボタンを押すと,運転手さんが次の駅で止まってくれるので,後ろのドアから降りる。車掌さんにお金を払うか,ICカードをかざして,「カトラッカをから回し」しバスの前にいて,運転手さんの横の前のドアから降りることもできる。

 バスの中は,運転手さんと車掌さんやお客が結構楽しく話をしている。陽気な雰囲気で,運転手は,対向車のバス運転手と停車した時に良く話をしたり,横のお客と話をする時も多い。知らないお客同士もよく話している。

 日本のバスとの違いは,

@バス停に,バス停の名前の表示がない。
Aバス停に,時刻表がない。
B2連結のバスが多い。
C運転手が,結構飛ばす。道がよくないので上下に大変揺れる。乗り心地は良くない。しかし,長距離バスは良いと思われる。
D2車線以上であれば,バス専用の車線があり,渋滞していても他の車線よりは早く前に動く。
E止まるとき,前のバスに20cmの接近した距離で止まる。縦列駐車が大変上手で,運転技術はかなり高い。

 夜のバスには乗らないが,朝や昼間はまずまず安全で,バス停も多いし,目的地の近くに行けるので本当に便利である。
バス・メトロ派の私にとって,かかせない公共交通機関である。

inserted by FC2 system