マナオスに到着して、5つ星の最高級と言われているネグロ川のほとりにあるトロピカルホテルに2日間滞在する。前任者の派遣教員が、「トイレについてですが、ここはトイレの排水管が非常に細くつまりやすいので、トイレットペーパーは、便器の中に流してはいけません。」と説明した。
案内されたホテルの部屋に入ってみると、便器の横にくずかごが置いてあり、それに使用済みのトイレットペーパーを入れるのだと即座に理解できた。臭い話になるが、問題は匂いである。いくら元体内にあった物とはいえ、私もこれには参った。
マナオスのアパートのトイレでは、使用後のトイレットペーパーをふたつきのごみ箱に入れているので、幾分気持ちが違うが、やはり一緒に流したい気持ちがある。マナオス市内のホテルもレストランも公共の施設も全てトイレはこの方式である。
最初はつい日本の習慣で何度か流してしまったこともあるが、最近はきちんと箱に入れている。まあ、昔の日本の便所のことを考えれば、跳ね返ってこないだけ、ましである。
トイレの話であるが、インドでは、しゃがんで用を足すタイプが一般的だそうだ。地元の人は紙を使う習慣がなく、備え付けの水瓶の水を手桶でくんで、左手でお尻にかけて流しているそうだ。
「インド人がトイレットペーパーを使い始めたら、全世界の森林は裸になる」ということを聞いたことがある。
大量のエネルギーや資源の浪費と引き換えに我々の生活が成り立っている。
(写真は、マナオス トロピカルホテル)
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